短歌俳句誌We第6号
俳人の加藤知子さん、歌人の西田和平さんが発行人の短歌俳句誌We第6号を頂きました。ありがとうございます。
短歌、俳句、評論、エッセイ、連句と実にバリエーション豊かな誌面。
巻頭言「私の中の造型俳句論」(江良修)、また加藤知子句集『櫨の実の混沌より始む』に関する評が特に読みごたえがありました。
『櫨の実の混沌より始む』に関してはまた後日触れたいと思います。
俳句作品では
虫喰いの平和に鳥の巣がかかる 中山宙虫
卵のち晴れて蛙は大海へ 森誠
子を亡くし二度の巣作り夏燕 江良修
骨のない陰茎もちて泥鰌鍋 斉藤秀雄
臍の水こぼさぬやうに蓮一葉 小田桐妙女
短歌作品では
わたくしもまだ泳げると思ってる「あくありうむ」と言に出だして 柴田香
怒鳴られて思わず発揮無重力会議中にて浮く白昼夢 いとうあゆみ
「若いからいずれわかるってなんですか」「パパの性癖しりたいですか」 富田桜子
に惹かれました。