2018-08-14 武馬久仁裕句集 読んだもの、頂いた句集などについて順次紹介していこうと思います。 https://www.amazon.co.jp/%E6%AD%A6%E9%A6%AC%E4%B9%85%E4%BB%81%E8%A3%95%E5%8F%A5%E9%9B%86-%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E4%BF%B3%E5%8F%A5%E6%96%87%E5%BA%AB-%E6%AD%A6%E9%A6%AC-%E4%B9%85%E4%BB%81%E8%A3%95/dp/4781407668 武馬久仁裕句集、ふらんす堂現代俳句文庫。著者より寄贈いただきました。 石蹴りの石で正午の街を打つ 港町午睡の後に人魚買う 人間を左右に捨てる冬の塔 大空に脳中の春絞り出す 月光かろしバオバブの影の中 十把一からげの首を売りに行く 眼球が滑り落ちたり夏の川 炎天の獏が見ている皿の色 明け方の子供の夢を僕は食う 聖ヨハネ修道院坂に蛸干され 無季有季が入り乱れ、いわゆる「超季」を自然体で行っています。 海外詠も多い筆者にとって「季」は絶対的なものにはなりえないのでしょう。